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執筆者の写真川口建

講談 真説 五代友厚伝

4月17日、八木孝昌作、旭堂南照口演の会が催され、招待を受け、大阪市立大学文化交流センターホール(大阪駅前第2ビル6階)主催:万葉集勉強会 に行ってきました。


昨年9月に八木孝昌氏が「新・五代友厚伝」を発刊され、その内容を講談師旭堂南照さんのために18話を書き下ろされました。本日はその2話(➀大阪の恩人 ②開拓使官有物払下事件〈一〉)のお披露目をして頂きました。

講談は「講釈師見てきたような嘘をいう」とよく言われますが、私は本来「歴史を面白く、わかり易く話をする」ものだと思います。


今日の講談口演は、まさに五代の歴史を面白く、わかり易く聞かせてもらいました。聴いているなかで「なるほど、そういうことか」という点が多々あり勉強になりました。早く18話全てを聞かせてもらいたいと熱望します。

本を読まずとも五代の全てがわかるお話となっているようです。(八木先生の本が売れなくなりますね)


また、講談師の旭堂南照さんは、51歳で講談師になられたユニークな存在の方です。


なお、「新・五代友厚伝」は、昨年の9月に発刊されました。

八木氏は「五代友厚伝」は過去何人かの方々が発刊しているが、どれも明治28年に片岡春卿偏「増正五位勲四等五代友厚伝」の記述をそのまま踏襲しているとしている。従い、歴史的に間違っている個所をそのまま使用したり、誇張して話をつくったものが散見されるため、これらをエビデンスに基づき正していくことが使命として動かれた。

中でも北海道官有物払下事件は、五代友厚は全く無実でありながら高校の教科書では「五代は払下物件を格安に手に入れようとした政商である」と悪徳商人を連想する様な書かれ方をされています。また、その無実となる資料がありながら今までの歴史学者は誰も訂正せず現在に至っているのです。学問的に優秀な学者諸氏においても、派閥の壁や前例踏襲といったことが蔓延っているのが想像できます。

五代がこのような事例に関わったならば、ただちに正す行動をするでしょうね。






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